かんがるーさんの日記

最近自分が興味をもったものを調べた時の手順等を書いています。今は Spring Boot をいじっています。

共有ライブラリを管理するために Sonatype の Nexus Repository Manager OSS を使用する ( その16 )( Nexus を 3.0.1-01 → 3.1.0-04 へバージョンアップする )

概要

共有ライブラリを管理するために Sonatype の Nexus Repository Manager OSS を使用する ( その15 )( pom ファイルに name, description を追加する ) の続きです。

参照したサイト・書籍

目次

  1. nexus-3.1.0-04-win64.zip をダウンロードする
  2. nexus のサービスを停止する
  3. 3.0.1-01 をインストールした C:\nexus を別のディレクトリへコピーした後、アンインストールしてサービスを削除する
  4. nexus-3.0.1-01-win64.zip を解凍して C:\nexus の下に必要なディレクトリ・ファイルをコピーする
  5. nexus を起動する
  6. nexus を Windows のサービスに登録して起動する
  7. メモ書き

手順

nexus-3.1.0-04-win64.zip をダウンロードする

  1. Download Nexus Repository OSS ( http://www.sonatype.com/download-oss-sonatype ) のページにアクセスします。

  2. ページ内の「nexus-3.1.0-04-win64.zip」リンクをクリックして nexus-3.1.0-04-win64.zip をダウンロードします。exe 版がなくなっていますね。

    f:id:ksby:20161127223405p:plain

nexus のサービスを停止する

  1. 管理ツールのサービスを開いてサービス一覧から「nexus」を選択した後、「サービスの停止」リンクをクリックしてサービスを停止します。

    f:id:ksby:20161127224353p:plain

3.0.1-01 をインストールした C:\nexus を別のディレクトリへコピーした後、アンインストールしてサービスを削除する

  1. 作業用のディレクトリとして C:\tmp__work_nexus を作成します。

  2. C:\nexus を C:\tmp__work_nexus の下へコピーします。

  3. コントロールパネルから「プログラムと機能」を開き、「Sonatype Nexus 3.0.1-01」をアンインストールします。

  4. 管理ツールの「サービス」を開いて、nexus のサービスが削除されていることを確認します。

    f:id:ksby:20161129104956p:plain

nexus-3.1.0-04-win64.zip を解凍して C:\nexus の下に必要なディレクトリ・ファイルをコピーする

  1. ダウンロードした nexus-3.1.0-04-win64.zip を C:\tmp__work_nexus へコピーした後、解凍します。解凍すると以下のディレクトリが作成されます。

    f:id:ksby:20161129105237p:plain

    ちなみに退避した 3.0.1-01 のディレクトリ構成は以下のようになっていました。

    f:id:ksby:20161129105410p:plain

  2. C:\nexus の下に data フォルダが残っている場合には削除します。

  3. C:\tmp__work_nexus\nexus-3.1.0-04-win64 の下の2つのフォルダ(nexus-3.1.0-04、sonatype-work)を C:\nexus の下にコピーします。

  4. C:\tmp__work_nexus\nexus\data の下のフォルダ・ファイル一式を C:\nexus\sonatype-work\nexus3 の下へコピーします。

nexus を起動する

  1. コマンドプロンプトから nexus.exe /run を実行して起動・インストールします。

    f:id:ksby:20161129111148p:plain

    (.....しばらくログが出続けます.....)

    f:id:ksby:20161129111332p:plain

  2. 起動後 http://localhost:8081/ にアクセスすると nexus の管理画面が表示されました。画面左上のバージョン番号も「OSS 3.1.0-04」と表示されています。

    f:id:ksby:20161129111712p:plain

  3. 以前登録した ksbysample-library-simpleutils、ksbysample-library-depend-nospring のコンポーネントが登録されているか確認しましたが、問題なく登録されていました。

    f:id:ksby:20161129111950p:plain

  4. admin / admin123 でログインできるか確認しましたが、問題なくログインできました。

    f:id:ksby:20161129112631p:plain

    管理画面の左側のメニューも 3.0.1-01 の頃と大きくは変わっていないようです。

    f:id:ksby:20161129112802p:plain

  5. 起動後の C:\nexus のディレクトリ構成は以下のようになっていました。C:\nexus\sonatype-work\nexus3\etc の下は起動前は空だったのですが、起動後に nexus.properties が作成されていました。

    f:id:ksby:20161129114730p:plain

nexus.properties の中は以下の内容が記述されています。

# Jetty section
# application-port=8081
# application-host=0.0.0.0
# nexus-args=${jetty.etc}/jetty.xml,${jetty.etc}/jetty-http.xml,${jetty.etc}/jetty-requestlog.xml
# nexus-context-path=/

# Nexus section
# nexus-edition=nexus-pro-edition
# nexus-features=\
#  nexus-pro-feature

JVMのオプションやデータディレクトリの指定等は C:\nexus\nexus-3.1.0-04\bin\nexus.vmoptions に設定されるようです。

f:id:ksby:20161129115501p:plain

-Xms1200M
-Xmx1200M
-XX:MaxDirectMemorySize=2G
-XX:+HeapDumpOnOutOfMemoryError
-XX:+UnlockDiagnosticVMOptions
-XX:+UnsyncloadClass
-XX:+LogVMOutput 
-XX:LogFile=../sonatype-work/nexus3/log/jvm.log
-Djava.net.preferIPv4Stack=true
-Dkaraf.home=.
-Dkaraf.base=.
-Dkaraf.etc=etc/karaf
-Djava.util.logging.config.file=etc/karaf/java.util.logging.properties
-Dkaraf.data=../sonatype-work/nexus3
-Djava.io.tmpdir=../sonatype-work/nexus3/tmp
-Dkaraf.startLocalConsole=false

nexus.exe を起動したコマンドプロンプトで Ctrl+C を押して停止します。

nexus を Windows のサービスに登録して起動する

  1. コマンドプロンプトを「管理者として実行...」で起動した後、nexus.exe /install nexus を実行しサービスを登録します。

    f:id:ksby:20161129120221p:plain

  2. サービスの画面を開いて nexus が登録されていることを確認した後、「サービスの開始」リンクをクリックして起動します。

    f:id:ksby:20161129120402p:plain

    f:id:ksby:20161129120525p:plain

  3. http://localhost:8081/ にアクセスして管理画面が表示されることを確認します。

    f:id:ksby:20161129121134p:plain

メモ書き

  • nexus-3.1.0-04 の Windows のサービス登録には Apache Karaf ( http://karaf.apache.org/ ) が使用されているようです。Linux のサービス登録にも使用できるようです。初めて聞きました。

ソースコード

履歴

2016/11/29
初版発行。